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Abuyama Science Museum

京都大学阿武山観測所のサポーター会です。施設見学会の運営、案内・解説や出前講座などをやっています。

一般見学会(4月17日)

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一般見学会(4月17日)

桜も終わり、阿武山も新緑の季節がやってきました。中庭ではアジサイの新芽が出てきて、タンポポが咲いていました。今日は日曜日で、多くの方が見学会に参加されました。



            地震学の歩み講座(西館セミナー室)

地震学の歴史と阿武山観測所の取り組みなどの解説です。地震学は日本で始まった学問で、最初に担ったのは、外国人の”お雇い教師”達でした。1880(明治13)年、横浜地震がきっかけで、イギリス人のジョン・ミルンなどを中心に世界初の地震学会が設立されました。
それから日本でも世界的に有名な地震学者が数多く出てきました。特に大森房吉や志田順などが有名です。
大森房吉は「大森地震学」とも呼ばれ、多くの業績をあげています。また、志田順は阿武山観測所の初代所長として、同観測所を設立、外国の地震計を設置して多くの業績をあげています。



            傾斜計の説明風景(本館地下展示室)


この傾斜計は、レボイルパシュウィッツ傾斜計と云います。ドイツ製で、この機器を使って志田
順は、我が国で初めて地球潮汐による地球の変形を観測しました。



               レボイルパシュウィッツ傾斜計

この傾斜計は、当初、上賀茂地学観測所にありましたが、阿武山観測所に移設しました。かなり錆びていますが、数奇な運命を持った傾斜計で見学時にお話しします。



 今日のミニプログラムは「植物観察ツア」ーです。観測所周辺のいろいろな木々や花などを解説します。途中、阿武山古墳にも立ち寄る時もあります。この古墳ツアーは一番人気のあるプログラムです。



               観測所中庭のタンポポ

観測所内に咲いているタンポポは、古来から自生している在来種(日本タンポポ)です。最近は外来種のタンポポが多くなり、在来種は年々郊外に追いやられて減少しつつあるようです。
    
これからは阿武山周辺も新緑で素晴らしい景観になります。またアジサイ園も有名で、中庭一面がアジサイ一色になります。新緑の散策と阿武山古墳ツアーは楽しい見学会になります。皆さまのお越しをお待ちしています。お申込みはこちらから。




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