京都大学阿武山観測所のサポーター会です。施設見学会の運営、案内・解説や出前講座などをやっています。
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11月最終の一般見学会です。19日にNHKテレビの「ニュースほっと関西」に阿武山観測所が紹介されると、申込がすぐに定員に達しました。お天気もよく家族ずれの方が多かったです。
地震計の模型を使って説明します。地震計の仕組みが1番よく分かるようです。
世界で1台、ここでしか見ることが出来ない地震計(佐々式大震計)
2代目所長の佐々憲三が開発した地震計です。世界で1台しかない貴重な地震計。NHKでも取り上げられました。近くで起こる大地震を記録するため、大きな水平振り子を使って記録します。
世界に1台、阿武山観測所にしかない「佐々式大震計」
佐々式強震計(上下にある、たすき掛け振り子が特徴)
この地震計の記録部は、麦わらの軸です。軽くてしなやかなので良かったようです。いつも見学者に聞いていますが、皆様、「竹の軸ですか」とおっしゃいます。確かに竹軸に見えますね。
他の地震計も、麦わらの軸があります。補修にこの麦わらを探すのに苦労しています。
記録部(麦わらの軸の先に記録針が付いています)竹軸みたいですね。
大阪府北部地震の説明。高槻市の真ん中が震源地でした。
大阪府北部地震の余震観測で、当時、高槻市をはじめ、近郊に地震計を100台ほど設置しました。一部撤収しましたが、現在も余震観測を継続しています。
地震計は市内に設置しているので、電車・車や都市雑音の影響をもろに受けます。地震観測には最悪の条件下です。雑音の中から地震波を取り出すのは大変難しい作業です。
中庭の紅葉もやっと色付き始めました。
紅葉のもみじ
次回の一般見学会は12月11日、19日の予定です。まだ若干の空きがありますので皆様の参加をお待ちしています。お申込みは阿武山観測所のホームページから https://abuyama.com
11月19日 NHKニュースほっと関西の生中継 観測所の塔もライトアップ