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Abuyama Science Museum

京都大学阿武山観測所のサポーター会です。施設見学会の運営、案内・解説や出前講座などをやっています。

一般見学会(10月17日)

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一般見学会(10月17日)

10月に入っても夏日が続いていましたが、急に寒くなってきました。今年は異常な暑さで、エアコンもフル稼働状態でしたが、今日の見学会はエアコンOFFでの状態です。
日曜日の見学会のため、家族連れでお子様も多く参加していました。お子様は少し退屈な様子でしたが、屋上展望ツアーでは楽しそうに景色を眺めていました。



          午前の見学会・地震学の歴史(西館セミナー室)

阿武山観測所では、現在コロナ感染症対応として定員の半分で見学会を実施しています。通常は30名のところ、15名での受付となっています。


        ウィーヘルト地震計の見学(重さ1トン倒立振子が特徴)



      ウィーヘルト地震計の見学(お子様も珍しそうに見ていました)



    佐々式強震計(やや大きめの地震の観測に使用・たすき掛け振り子が特徴)



        大森式地震計(初めて24時間連続で記録できた地震計)

大森式地震計は、その名の通り「大森房吉」が開発した地震計です。それまでの地震計は地震が起こってから動いたのに対して、大森式は24時間連続で記録できたので、P-S時間を正確に読み取ることが出来るようになった。そのため、大森は震源までの距離を求める大森公式を発見した。



         ガリチン地震計(光記録部) 電磁式地震計の元祖




   人気の屋上展望ツアー(お天気もよく、淡路島や友が島まで見えていました)



  地震計などの模型で遊べます。また本物の地震計の前でジャンプ(波形記録も見れます)

ここ、ホワイエは模型展示をしています。地震計の仕組みが分かる模型や、断層運動が分かる模型もあります。また本物の満点地震計(KVS-300)も展示しています。地震計の前でジャンプすると、地震波形モニターで観察することができます。お子様はジャンプの応酬で楽しんでいました。
この満点地震計は、大阪府北部地震の余震観察で、高槻市や枚方市・茨木市など設置して現在観測をしています。阿武山観測所は満点計画の基地として、小学生の防災学習プログラムにも取り組んでいます。



        今日のミニプログラム阿武山観測所の建物ツアー

阿武山観測所は昭和5年(1930年)開設の地震観測所です。レトロな建築物は大阪府の近代化遺産100選にも選ばれています。モダニズム建築(ドイツ表現主義)の建築です。地震計より建物だけ見たいという”建築ファン”も多くいらっしゃいます。
普段入ることが出来ない部屋にも案内しています。特に暖炉のある部屋、また、寄木床の昭和教室も見どころの1つです。

         
           昭和教室の床(珍しいヘリンボーン床)

  この床が見つかったのは最近のことですが、この話はまたの機会にお話しします。

地震観測所としては日本に例を見ないミュージアムです。歴代地震計から建築物、大阪平野が180度眺望の展望ツアー。地震計は動態状態の物もあり、当時からその場所で地震観測をしていたままの姿で展示しています。(解説はサポーターがご案内しています)

見学会セミナーのあとは、おまけのプログラム(ミニツアー)もあります。観測所の建物、阿武山古墳、観測所周辺の植物観察ツアーや岩石セミナーなどがあります。
地震観測所で阿武山古墳?。観測所中庭奥で偶然発見された古墳について、面白い解説があります。見学会でのお楽しみ)
ぜひ一度、阿武山観測所の施設見学会にお越しください。月に2回の開催です。また団体見学会もやっています。詳しくは阿武山観測所のホームページから








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阿武山サイエンスコミュニケーター
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非公開

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